最近スーパーで、値下げ品のかごの中に転がっていた白菜一玉が目についた。(税抜き)300円の値札が貼られている。

思わず足を止めたのは、こんな貧相な白菜一玉に300円(という高値)の値下げ札がついているのかと衝撃を受けたからだった。

が、これはまぁ、要は売れ残り品の値下げ品だから、そんなに小さく貧相な白菜が残っていたというわけなのだろうけれど、それにしてもこの価格――、それでは一体今白菜っていくらなのだろう?と思い、白菜売り場を(わざわざ)のぞきに行ってみた。

白菜の価格と白菜離れ

白菜といえば、昔は大好きな野菜のひとつだった。旬には大きな白菜が八百屋さんで198円で売られることもあり、お鍋を楽しんだものだった。

けれどもある時の高騰を境にもはや「高級野菜」と化してしまったから、とっくの昔に「白菜離れ」を断行し、最近のお値段などとんと知らなかった。

結果、白菜の売り場で見た値札に、あっけにとられてしまったのだ。

なんと白菜一玉、税込み約650円……。

こんなお値段で買える人いるの――?

食は習慣にして……

野菜の高騰が噂されているが、まさかこんなことになっているとは知らなかった。

「食」というのは「習慣」だから、懐の厳しい人生を送っているなら≪〇〇離れ≫は必須だとつくづく思う。

この白菜のお値段が今年限りのことかどうかは知らないが、いずれにせよ、もはや高級野菜であることに変わりはない。

「白菜離れ」していて本当によかった……と思った2024年秋なのであった。

以上