山形県の「はえぬき」についての特徴と食してみての感想の雑メモ。
「美味しいお米」という評判と増量にひかれて購入してみたけれど、個人的な好みには合わなかった。

どんなお米?

はえぬきは山形県から誕生したお米。

ササニシキの後継品種を目指した結果誕生したお米で、1990年山形45号として誕生し、翌年公募より「はえぬき」と命名される。

山形では作付け面積の約60%がこの「はえぬき」。

山形のブランド米とされているけれど、わずかとはいえ山形以外でも生産されている。たとえば遠く離れた香川県などでも作付けがある。

名前の由来:

名前は公募によるもので、“米どころの山形県で生まれ育ったオリジナルの米、まさに生え抜きの米が大きく飛躍し続けること”を表現しているのだそう。

産地情報:

おもに山形

系譜

父:秋田31号(あきたこまち)
母:庄内29号

庄内29号とあきたこまちの交配

庄内29号とは、山形の土地柄に合えばそのままデビューと考えて試験的に作付けしていたお米。お味はよかったが見かけが悪かったため不合格となったが、これをさらに「あきたこまち」と交配させることで、美しくお味のよいお米ができあがったという。

出典元 :やまがたアグリネット

はえぬきの特徴

はえぬきというお米は、開発元の山形県によると……

「はえぬき」は、収量・品質が安定していることから、いもち病に弱く倒れやすかった「ササニシキ」に代わり、瞬く間に山形県の主力品種に駆け上がりました。また、「コシヒカリ」や「ササニシキ」「あきたこまち」などのおいしさを受け継いでおり、全国トップクラスの美味しいお米です。

・食べ飽きないバランスの良いお米
・業務用としても、炊飯特性に優れています
・炊きたてはもちろん、冷めても美味しい

引用元:全農やまがた公式サイト

なのだそう。

良く知られているように「あきたこまち」は「こしひかり」からの系統、「ササニシキ」については庄内29号の母方(び系94号)のお爺さんが「ササニシキ」となるかな。

参考★はえぬきの食味ランキング

令和3年産のはえぬきの食味ランクは「A」。

♯山形県置賜産
令和3年産:A
令和2年産:―
令和元年産:A

♯山形県庄内産
令和3年産:A
令和2年産:A
令和元年産:―

参考★アイリスオーヤマ銘柄炊きでの≪炊き分け≫

RCMA30(マイコン):あきたこまち
MD30型(マイコン):つや姫
MD50型(マイコン):つや姫
ME30型(マイコン):ひとめぼれ
ME50型(マイコン):ひとめぼれ
IH30型(IH  ):つや姫
IH50型(IH  ):つや姫
PH30型(圧力IH):ゆめぴりか
PH50型(圧力IH):つや姫

My評価概要 (令和3年産)

・粘り:★★☆☆
・固さ:★★☆☆
・一粒:普通
・お味:あっさり

Myこめんと (令和3年産)

とても綺麗なお米。

炊き上がった後のお米については、見た目や食感は悪くなかったけれど、お米のお味に”美味しさ”というものがほとんど感じられなかった。

かなり淡白なお味といっていい。

好みの問題ではあるけれど、正直個人的にはあまりの美味しくなさに驚いてしまったほど。

美味しいお米というコメントが多かったので「ハズレだったのかな?」とちょっと思うところはあるけれど、ただどういう風に美味しいのかという具体的なコメントもあまり見なかったので、自分の予想とのズレがこの「不味い!」につながった可能性もあるかもしれない。

実際「魚沼産こしひかりと同じくらい美味しい」といわれるお米がこの味なのかとショックだった。

この”魚沼産うんぬん”がなければ、もう少し違った印象を受けたかも――。

「魚沼産こしひかりと同じくらい美味しい」?

個人的にはこの「はえぬき」は粘りや”コク”のしっかりした「コシヒカリ」とは系統が違うお米のように思われるから、「魚沼産こしひかりと同じくらい美味しい」という表現は、このお米にとってマイナスにしかならない気がしている。

というのも「コシヒカリ」が好きな人はあっさりすぎるお米をあまり好まない傾向があるし、どんなに美味しいものでも予想と違えば人は「美味しくない」と感じるものだから。

ただし個人的な味覚がおかしいとか今回はハズレだったというだけで、「はえぬき」は「コシヒカリ」と同じ”強いコク”系統のお米だという可能性もあるけれど……。

もっとも「はえぬき」が「魚沼産こしひかりと同じくらい美味しい」といわれたのは、魚沼産こしひかりと同じほど連続して特A評価をとったことに由来しており、お味の系統についての話ではない。

ちなみに「魚沼産こしひかり」はずっと特Aだけれど、「はえぬき」は数年前からずっと特Aをとれてはいない。

リピする?

個人的には好みのお米とはいえないのでリピはないけれど、あっさりしたお味としつこさのない軽い粘りが好きな人にはいいかも。また、冷めてもほとんどお味が変わらないので、お弁当米には向いていそう。


以上、「【お米の食味】山形県 はえぬき」についてでした。